育児中の看護師が直面する3つの課題
育児と看護師の仕事を両立しようとする看護師が共通して直面する課題があります。①夜勤・残業と保育園のお迎え時間の両立、②子どもの急病と夜勤シフトの調整、③職場の理解不足と肩身の狭さ、の3つです。これらの課題を解決する方法を、職場選びから制度活用まで段階的に解説します。
育児中の看護師に向いている職場・働き方
| 職場タイプ | 両立のしやすさ | ポイント |
|---|---|---|
| クリニック(外来) | ◎ | 日勤のみ・残業少ない・土日休みの施設も多い |
| 健診センター | ◎ | 規則正しい勤務・残業ほぼなし |
| 訪問看護(非常勤) | ○ | 週3〜4日から可・シフト調整しやすい |
| 有料老人ホーム・デイサービス | ○ | 夜勤少なめ・急変対応が少ない |
| 院内保育所付き病院 | ○ | 保育園問題が解決・病棟勤務でも両立しやすい |
| 急性期病棟(フルタイム) | △ | 夜勤・残業が多く、保育園のお迎えとの調整が難しい |
育児中の看護師が活用できる制度
①育児短時間勤務制度:子どもが3歳になるまでは法律上、1日6時間の短時間勤務を申請できます。施設によっては小学校入学まで延長できる場合もあります。
②所定外労働の制限:3歳未満の子を持つ従業員は、残業を免除してもらえる権利があります。
③子の看護休暇:小学校就学前の子どもが病気やけがをした時、年5日(子どもが2人以上は10日)の看護休暇を取得できます(有給・無給は施設による)。
④夜勤免除の申し出:育児中の夜勤免除を申請できる施設も増えています。就業規則を確認し、必要に応じて申し出ましょう。
「院内保育所あり」の職場を選ぶ際の注意点
院内保育所がある病院は育児中の看護師に人気ですが、注意点もあります。院内保育所は24時間対応・夜間保育が可能な施設も多く、夜勤をこなしながら育児をする前提の設計になっている場合があります。また、定員が限られていて希望通り入所できないこともあります。事前に保育定員・夜間保育の有無・自分の子どもが入所できるかを確認しましょう。
夫・パートナーとの役割分担が成功の鍵
育児と仕事の両立は、一人でやり遂げようとすると必ず限界が来ます。夫・パートナーとの役割分担を事前に明確に決めることが、長期的な両立の土台になります。「夜勤がある日の保育園お迎えは誰がするか」「子どもが急病の時はどちらが休むか」などのルールを転職前に決めておきましょう。
まとめ
看護師が育児と仕事を両立するためには、「職場選び」「制度の活用」「家庭での役割分担」の3つをセットで整えることが重要です。「育児中だから転職が難しい」という思い込みは不要です。育児中の看護師を積極的に採用・支援する職場は確実に増えています。転職エージェントに「育児中・時短希望」と伝えれば、対応可能な求人を紹介してもらえます。